神話の国 島根
お祭りの日、神社に向かって歩いていると、ピーヒャラピーヒャラお囃子が聞こえてきて、神社に着くと、神楽殿では神楽をやっています。
大蛇が何匹も出てきて、みんなを威嚇。とっても強い大蛇(ヤマタノオロチ)で、村の娘(稲田姫命)を献上しなければ村を荒らしてしまいます。
村人が困っていると神様(須佐之男命)が通りかかります。話を聞いた神様は大蛇を退治すると約束します。大蛇はお酒好き。神様は強い大蛇を退治するために、大きな瓶に強いお酒を入れ仕掛けます。大蛇は瓶のお酒を飲み、酔って眠ってしまいます。眠ったところで神様が登場し大蛇に斬りかかります。大蛇が目を覚ましクライマックスです。
大蛇が火を噴き、怒り狂い暴れ、神様との闘います。神様は優雅に舞いながら、バッサバッサ大蛇を切り、首を切り落とします。
大蛇は美しくとぐろを巻いたり、他の大蛇と絡まったりしながら美しく舞います。このシーンは何度見ても大迫力です。
神楽の演目でも大人気のヤマタノオロチ(八岐大蛇)伝説です。
島根にある斐伊川はヤマタノオロチ退治の舞台で、須佐之男命が稲田姫命をかくまった場所が八重垣神社にあります。また、八重垣神社には稲田姫命が日々の飲み水とし、また姿を写す鏡としていたという言い伝えがある「鏡の池」があります。
この池では占い用の和紙に硬貨を載せて池に浮かべる良縁占いができます。
和紙の沈む速さで良縁の訪れが早いか遅いかが分かり、また和紙が近いで沈めば身近な人と、遠くなら遠方の人と結ばれるとされています。
須佐之男命は稲田姫命をつれて出雲国の基礎を作りました。また、子孫の大国主命をおまつりする出雲大社は全国でも縁結びとの神社として大変有名な神社です。特に、年に1度の神在月には全国の神様が出雲大社にお集まりになられます。
少し話が逸れましたが、この話に限らず、島根には神話が沢山あり、神話にちなむ場所は沢山あります。神話の国 出雲。とよく言われますが、島根全域に神話にまつわる場所はあります。
島根に来られる時は、是非、神楽を観たり、神話にまつわる場所を訪れていただければなと思います。
神秘的で素敵な場所が沢山あります。
また、神楽は島根の中でも出雲地方と石見地方では全く違います。
個人的には、迫力のある石見神楽がお勧めです。